故人を自宅に帰してあげたいけれど何日まで良いのだろうか?
帰してあげたいけど暑さの問題はないのだろうか?
必ず霊安室に安置しないといけないのか?
という疑問を持つ方にお答えします
何もしないとどうなるのか
人が亡くなる=心臓が止まります
心臓が止まる=血液の循環が止まります
血液が体の下(仰向けが多いと思うので背中側)にたまります(下がります)
体温も下がってきて室温と変わらなくなります
水分の補給も止まるので表に出ている部分(目で見えるところ)が乾燥し始めます
主に瞼、眼球、唇など柔らかい部分の乾燥が早いです
腸内細菌が血管を通して全身に廻っていきます
腐敗ガスとなり下腹部から全身へ広がっていきます
対処方法
ドライアイスを当てることで温度を下げることができます
腐敗が広がる元の内蔵がある部分から下腹部(腸のあたり)を冷やします
首の下にもドライアイスを当てます
なぜかというとお顔の周りでも変色する可能性があるからです。
腐敗ガスがお腹のあたりから上がってきても
首の下を冷やすことでそれ以上、上に上がってこないようにするためです。
まずはがっちり内蔵を冷やし、お顔に変化が出ないように
首の下で食い止めるようなイメージです
保湿ができるクリームをお顔にしっかりと塗り、乾燥を防ぎます
瞼、唇は入念に行います。乾燥で皮膚が縮んでしまい瞼があいてくるのを防ぐためです
唇もお口を閉じるときに乾燥しているとうまく閉じれない可能性もあるためです
実際何日まで可能なのか
適切な処置をした上で状態が万全な場合、自宅で7日間は持ちます
ただし、室温を十分に下げられる環境にいること(エアコンがあり部屋を閉め切ることができる)
早い段階で納棺されている状況であること(お棺に入るとさらに保冷効果が高まります)が必須となります。
ただどうしても重力の関係上、お顔のお肉が下に下がる事からのぺっとした印象になる可能性はあります
どうしても葬儀の日が伸びてしまった場合は、自宅安置から4日目位を目安に霊安室へ移動すると良いと思います
なぜ4日目なのかというと
1日目はお布団のままで過ごして頂きます(せっかくお家に戻ることができたのでお布団でお寝かせしましょう)
2日目にお線香をあげに来られる方もいらっしゃると思うのでお棺に入る前に面会してもらいます(人によっては「もう棺に入っちゃったのね」という方もいます)
3日目に身内の方に見守られながら納棺、お棺の状態で自宅での最期の夜を過ごしましょう
4日目に見送りましょう(家族葬であればここで近所の方にお見送りをしてもらう)
という日程であれば落ち着いて自宅にも帰してあげることができ
近所の方にも見送ってもらいながら葬儀は家族だけでということも可能となります
自宅に帰してあげたいけど迷われている方の参考になればと思います
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